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☆ 待合室での追憶

子供時代写真 のコピー.JPG

理由は今でも知らないが、何故か肝臓を壊して40日間入院した子供の頃から私は病院が大嫌いだ。
病院が好きな人などあまりいないだろうけれど。

2016年元旦の夜、生家からの帰宅途中の信号待ちで停車中に、
私は後方からの車にノーブレーキで追突されてしまった。
もの凄い衝撃の中なんとかブレーキを踏みしめ私の車は前の車のバンパーの直前で停止した。
車を降りると追突して来た車のフロント部分はペチャンコでエアバッグが開き、
クラクションの音が元旦の静かな深夜に長い間鳴り響いた。
運転手はしばらく降りて来れなかった。
その場ではアドレナリンが出ていたのか寒さからなのかわからないが、
僅かな痛みしか感じなかったので、警察だけで救急車は呼ばずに事故現場からすぐ近くの自宅へ帰宅したが、
翌日目覚めると首が痛み出したので久しぶりに病院という場所へ行った。
それは一昨年に他界した母のお見舞いに行って以来であった。
整形外科医のいる救急病院は正月のため簡単には見つからなかったので、
119に電話をして二つの病院を教えてもらった。
iPhoneのSiriにどちらの病院の方が自宅から近いかを聞くと、
とても正確に答えてくれたので、『ありがとう!』とお礼を言ったら、
『それは私の言う言葉ですよ!』との返事が返って来たので驚いた。

二つの病院に電話をすると、
自宅から近い方の病院には整形外科医の当直が何故か不在だと言われたので、
当直の整形外科医のいる少し遠い病院へ行くしかなかった。
その病院の待合室にはお正月2日からたくさんの人がいて驚いた。

首のレントゲン撮影の後に目を閉じて椅子に座って診察を待っていると、
突然子供の頃に入院していた時の様々な記憶が私の瞼の裏に蘇って来た。

生まれ育った自宅から電車で1時間かかるその病院は完全看護の病院だったので、
40日間毎日私の母や祖母をはじめとする家族や親戚が代わり番こにお見舞いに来てくれた。
幼かった私は自分が何故入院しなければならないのかを正確には理解していなかったし、
痛みと言う自覚症状も無かったので、
毎日面会期限の夜8時になると病院の出口まで見送りに行き、
母や祖母の姿が見えなくなるまで無邪気に手を振っていた。
私に手を振って見送られる度に涙が止まらなかったと祖母に言われたのは、
随分と私が年を重ねてからのことだったと思う。
入院していた小児病棟では何度も血液検査で血を抜かれたことや、
夕食は午後の4時で朝食は朝の8時だったこと、
病院食の味付けの薄さや、
私に間違って薬を飲ませてしまい婦長さんに怒られ泣いていた若い看護婦さんの名前、
同じ四人部屋に入院していた腎臓の悪い子供との会話やそのお母様の顔を思い出していたら、
現在の私の名前を呼ぶ看護婦さんの声がして私は幼い頃の追憶から醒めた。

完全に忘れていたようでも良く覚えている記憶は私の何処にしまわれていたのだろうか?
病院というこの独特の空気が蓋を開けたのだろうか?
そんなことを想いながら、私は私の首のレントゲン画像を凝視する整形外科医の前に置かれた椅子に座った。



            〈2016年1月1日から2日午後の記憶より〉


写真の右から2番目が、入院前のもの心もつかない頃の私。




とにかく健康が何より一番の幸せだし、家族を始め様々な人にお世話になってこの歳まで生きてこれたんだと痛感する年始でした。

今年一年の皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

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コメント 4

iruka

新年あけまして、おめでとう ございます。
大変でしたね。
 早く 良くなって ください。
by iruka (2016-01-04 09:12) 

はぎぽん

irukaさん

あけましておめでとうございます。(^_^)

いつもありがとうございます。

後遺症が怖いので
首にギブス(コルセット?)を着けて
安静にしております。

良い年になりますように〜!


by はぎぽん (2016-01-05 09:37) 

縦読み小僧

やばいですね、、いろいろ
な事故がありますが、
がんばってください!!!
わたしもがんばります。
by 縦読み小僧 (2016-01-22 15:41) 

はぎぽん

縦読み小僧さん

後遺症が怖いのでリハビリがんばります。
縦読み小僧さんも頑張って下さい。

ありがとう。
by はぎぽん (2016-01-23 01:08) 

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